おせちとは、お正月に食べる日本のお祝い料理です。昔はどの家庭でも手作りしていましたが、近年ではお店などに発注し、自宅で作るという人は少なくなりました。そもそもお正月におせち料理を食べないという方も多いのではないでしょうか。もともとおせちは、お正月に主婦が家事を休むことができるように食事を作り置きしておいたという由来もあるため、現代には合わないのかもしれませんが、その由来や意味などを知っておくのも重要なことです。
一般的におせち料理は重箱に詰めますが、これは幸せを重ねるという意味があります。デパートなどで売られているものは2段や3段のものが多いですが、正式な数は4段です。地域によって異なりますが、それぞれのお重に何を詰めるかも決まっており、コース料理のように5種類に分けられます。祝い肴、口取り、焼き物、酢の物、煮物です。
そのひとつひとつにおめでたい意味があると言われています。一の重には祝い肴、口取りとして、黒豆、かまぼこ、栗きんとんなどを詰めます。二の重には鯛や鰤などの焼き魚、海老などの海の幸を詰めます。これが焼き物です。
三の重には、紅白なますなどの酢の物を、四の重には里芋やクワイ、れんこんなど山の幸を使った煮物を詰めます。もし2段にまとめる場合は、一の重に祝い肴と口取り、二の重には煮物を詰め、残りは好みで取り分けます。食べ進める中で余ったりしてコンパクトにまとめる場合にも、これが役に立ちます。おせちのことならこちら